これから気温が高くなり、梅雨入りで湿度が高くなると汗も皮脂も分泌が活発になります。
特に頭皮は体の中で最も皮脂腺が多い部位、
そして気になり始めるのが「ニオイ」・・・
プレ更年期、更年期にはホットフラッシュで汗も増えます。
そもそも人の皮膚には表皮ブドウ球菌、アクネ菌などの常在菌が存在し、汗や皮脂を分解したり酸化させたりして脂肪酸に変化させます。
この脂肪酸が皮膚を弱酸性に保ち、病原菌の繁殖を予防しているのです。ところがこの脂肪酸の副産物としてイソ吉草酸(いそきちそうさん)、酢酸なども生成されるのです。これらが頭皮のニオイの元と言われています。
また、皮膚常在菌の作用によって酸化・分解されてできる物質の一つが「ノネナール」、これが加齢臭の原因です。性別関係なく、頭部でも皮脂腺の多い耳の後ろあたりから発生します。
そこで気にしていただきたいのがシャンプーの洗浄成分です。
皮脂や汗が気になるからと強い洗浄力のシャンプーを使うと脱脂力が強力過ぎてバリア機能が低下、さらにうるおいも不足し、頭皮が乾燥気味になるため皮脂がうるおい不足をカバーしようと分泌されます。
結局、皮脂過剰によりますますニオイの元を作り出すことになってしまうのです。
特にプレ更年期、更年期、それ以降の女性の頭皮環境はトラブルを起こし勝ちです。
できるだけ頭皮に負担の少ないヘアケアをお勧めします。
例えば、「泡パック」。
シャンプーを十分になじませたらその泡で頭皮パックをしましょう。頭皮までしっかりと泡を押し付け、そのままにしておきます。頭皮に泡が密着しているとゴシゴシ擦らなくても余分な皮脂やタンパク汚れは分解されます。
身体を洗ってもいいですよ。但し、シャンプーの洗浄成分によっては向かないものもありますので、要注意です。
サルフェート成分(硫酸系洗浄剤配合シャンプー)は毛髪のタンパク質を変性させるほどの強力な脱脂力があるため、泡パックはお勧めできません。毛髪がパッサパサになりかねません。
そして、すすぎは念入りに行いましょう。すすぎ残しはかゆみやニオイの元となります。
頭皮に合ったケアで梅雨時も夏もさわやかにお過ごしください。