シャンプーで髪質は変えられません

07 April, 2025

市場には「髪質改善」と謳ったシャンプーやトリートメントが溢れていますが、シャンプーやトリートメントで[髪質]は変えられません。

トリートメントの価値は物理的に髪の手触り、うるおい補給、日焼け予防などです。髪質を変えることは出来ません。

そもそも、髪質とは

剛毛(ハリ、コシがあり、毛量が少なくてもボリュームがある。しっかりしたキューティクル、毛髪内のタンパク質も十分にある)軟毛(キューティクルが剝がれやすく弱い、切れ毛、枝毛になりやすい。カラー、パーマなどの化学処理によりダメージを受けやすい)の区別。

形状としては、

直毛、いわゆる「くせ毛」(波状毛、縮毛、捻転毛、連珠毛)の区別です。

 

年齢と共に髪質が変わる原因は

①加齢 ②食生活の乱れ ③ストレス ④毛穴詰りなど。

髪質の変化に対してシャンプーで対応できることは④のみ、毛穴が老廃物や角栓が溜まっていると太く丈夫な髪の育成は難しいです。頭皮の毛穴ケアは頭皮環境を整えることです。脱脂力の強すぎる洗浄成分を控え、適度なうるおいと皮脂を残すことです。

20代のころは直毛だったが年齢を重ねるにつれて、うねるようになった。こういう方多いですよね。これは髪質が変わった・・・ということです。

加齢によりうねる髪の原因は、紫外線ダメージ、頭皮のたるみ、ホルモンバランスの変化、毛髪の水分不足などと言われています。特に頭皮のたるみで毛穴が変形し楕円形になるとそこで育つ髪は歪んだままになります。

いろいろなドクターが推奨しているように、シャンプー中の頭皮マッサジも有効です。

実は、髪が成長するのは下図の「毛球」付近のみです。

頭皮から上、つまり手で触れている毛髪は生きていません。爪と同じく角化ケラチンで死んだ細胞の集まりです。従って改善、復元、再生は不可能です。(薬機法により改善、復元、再生という表現は禁止されています)

髪のエイジングケアとは、これから育つ髪健やかに育む「頭皮のエイジングケア」ということになります。頭皮と髪に合ったシャンプーが見つかるといいですね。