「すすぎ」で肌が乾燥する理由

02 November, 2022

洗顔で肌が乾燥する・・・、この季節になると特に多いようです。

例えば泡立つ洗顔料の場合、泡の量が少なすぎて肌に摩擦圧がかかっている。

ジェル洗顔料、液状のメイク落としの場合、使用量が少なすぎて肌に摩擦圧がかかっている。

洗浄成分が肌にとって強すぎる。

などの原因が考えられますが、洗顔料の種類に関係なく共通して言えるのが、

「すすぎ湯が熱すぎる」・・・です。

洗顔の際、理想的なのは32度の湯温、少なくとも体温以下のぬるま湯を使いましょう。32度はかなりぬるいです。

気温が下がると熱いお湯を使いたくなるものです。適温以上の温度になると、肌本来が保持している天然保湿因子(NMF・・・ナチュラルモイスチャライジングファクター)、皮脂も喪失してしまいます。

天然保湿因子の成分は水溶性です。

アミノ酸類、ピロリドンカルボン酸(およびその塩)、尿素、ミネラル塩類、有機酸(およびその塩)などの低分子で構成されていますが、アミノ酸とその誘導体が40%以上を占めるため、その働きはよく研究されています。

角質層に含まれるNMFの量が減少すると、角質層の保水機能が低下し、乾燥します。実際に、冬季の乾燥肌、老人性乾皮症、アトピー性乾皮症などにおいて角層中のアミノ酸含量が低下し、角質層の水分量が低下することが報告されています。

すすぎ湯の見直しだけでも乾燥を防ぐことが期待できます。