歯や骨に大切なカルシウム、実は肌にも重要な働きをしています。
肌の入れ替え周期、ターンオーバー、肌深部（基底層）から28日間をかけてゆっくりと角質層まで新しい細胞が変化しながら上がってきます。そして14日間、肌表面に留まり、役目が終わると垢となって剥がれ落ちていく機能です。
ところが30代後半にもなるとこの周期が滞るようになります。この周期を滞りなくスムーズに運ぶためにはビタミンDとカルシウムが重要になってくるのです。
太陽光を浴びたり、ビタミンD含有食品を摂ることで表皮中にビタミンDが取り込まれるとビタミンDはその受容体と結合します。その結果、表皮細胞内でカルシウムイオン濃度は高まることでターンオーバーを促すのです。
また、
カルシウムには表皮にある天然保湿成分を活性化させる働きも知られていて、カルシウム不足は肌の水分量を低下させてシワや乾燥肌の原因の1つともいわれています。
更年期を迎えるころになると、骨粗鬆症などへの対応もありカルシウムに必要性が言われますが、実は健康で透明感とうるおいのある肌のためにも是非、意識して摂りましょう。
私たちの身体はカルシウム濃度を一定に保つようにできています。小魚、海藻、野菜たっぷりのみそ汁、豆腐、納豆などはゆっくりと血中のカルシウム濃度を上昇させるためカルシウムを上手く摂取する理想的な食物と言えます。
サプリメントをうまく利用するのもいいですね。