美容と健康のゴールデンタイム

25 November, 2022

一昔前まで夜10時から午前2時までに睡眠をとることが美容のゴールデンタイムと言われていましたが、1977年の論文でこの時間帯は覆されました。

実際は、睡眠に入ってからの90分程度のノンレム睡眠(入眠直後に現れる深い睡眠)で成長ホルモンの分泌が活発になります。

この成長ホルモンは、思春期までは体躯的な成長を活発化させる働きが強く、骨や筋肉を発達させたります。また、年齢に関係なく生きている限り、体内のすべての細胞の代謝を促し、体内にある物質をエネルギーに変換します。

成長ホルモンとは脳から出た指令で下垂体から分泌され、成長因子が体内のあらゆる細胞の新陳代謝を高めるホルモンです。

肌にとってはコラーゲン、天然保湿因子の生成などを行います。美肌効果にとって「良質な睡眠」は欠かせないもの。

例えば、睡眠不足が続くと、肌にハリ、つやがない、くすむ・・・を経験した方も多いと思います。

ところが、成長ホルモンの分泌は加齢とともに低下してし、30~40代で思春期頃の50%、60代では30%になってしまいます。疲れが取れにくい、傷が治りにくいなど細かいことでもわかります。

毎日の「良質な睡眠をとること」はどんなに高価な化粧品より、どんなに豪華な食事より私たちを健康で活き活きと過ごすための必須条件です。

良質な睡眠をとるためには、就寝3時間前にはものを食べない、適度な運動をする・・・いろいろ条件がありますが、このところよく言われているのは就寝30分前にはスマホ、PC、テレビなどのブルーライトを発しているものは見ないようにするということです。

できることから始めてせっかくの成長ホルモンを無駄にしないようにしましょう。