アウトバストリートメントだけです

21 March, 2024

クレアクローディでヘアケア製品の発売を検討する際、頭皮と髪のエイジングケアに特化したものにしました。

そのためにサルフェートとシリコーンはNGが前提でした。

サルフェートとは硫酸塩をはじめとする硫酸系化合物の総称です。例えば、ラウリル硫酸ナトリウム(SLS)やラウレス硫酸ナトリウム(SLES)、ココ硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウレス硫酸アンモニウムなどと表示されています。

上記のような成分名が全成分表示の上位5個以内にあればかなり強い洗浄力、脱脂力ということです。強すぎる洗浄成分は頭皮を乾燥させるだけでなく毛髪内のタンパク質も変性させてしまうおそれがあります。

毛髪内タンパク質が変質した髪の特徴は、硬い、切れやすい、折れやすい、パサつく、キューティクルが不揃いなのでツヤがない・・・

毛髪内のタンパク質が変性する原因は

1.紫外線(帽子、紫外線予防成分配合のトリートメントなどでカバーできます)

2.アイロン、ドライヤーなどの熱(ドライヤーの適温は70~8、髪から15~20センチ離すことで予防できます)

3.パーマ液、カラー剤などの薬剤による残留アルカリ(パーマ液、カラー剤はアルカリ性です。毛髪内部に浸透してしまって除去できなくなったのもです)

4.洗浄力の強いシャンプー成分(主原料に硫酸系の洗浄成分の配合されているか確認しましょう)

硫酸系は、毎日、相当の汗をかき、皮脂分泌が活発な思春期頃ならともかく、髪や頭皮の老化が始まる30代後半のシャンプーには少し過酷かもしれません。

そうなると皮脂分泌が活発になりすぎて頭皮はべタつくが、髪はパサパサということになります。髪が乾燥するとまとまりにくくなり、枝毛、切れ毛も増えていわゆるダメージヘアに。

それを覆うためにシリコーン配合のトリートメントやコンディショナーが必要になってくるわけです。そもそも洗い流すトリートメントにいくら美髪成分を配合しても油分でない限り洗い流されてしまいますよね。洗い流しても絶対に髪に吸着させるにはシリコーンかその化合物を配合するしかありません。

ノンシリコンシャンプーにこだわっても、その後シリコン配合トリートメントやコンディショナーでは本末転倒、意味がないと決断し、アウトバストリートメントになったわけです。

ごまかしのない素髪の天使の輪はほんとに強くしなやかでツヤツヤです。