キューティクルが整った健康な髪はぬらすと水をはじきます。そもそも髪は疎水性、水をはじくようにできています。
乾いているときはウロコのように重なっているキューティクルがシャンプーなどで髪がぬれるとキューティクルが開き、逆立ちます。健康毛でもシャンプー中に指通りが悪く軋むようになる原因です。
ところが、髪は健康な髪の証は、乾くのが早いこと、髪がぬれて軋んでも乾くとキューティクルが元に戻り、軋みがおさまります。
健康な髪のキューティクルはウロコのように隙間なく重なり髪内部を保護しています。
パーマ、カラーはそのキューティクルを壊して髪内部に薬剤を浸透させて、毛髪の形を変えたり、色を変えたりするものです。
キューティクルが損傷すると髪内部を構成しているタンパクが流れ出して髪内部はスカスカになります。すると、シャンプーなどでお湯を使えば毛髪内部は「水」で一杯に・・・
髪が乾くのが遅くなります。髪に化学処理をしていない子供の髪やキューティクルが整っている髪はお湯や水を弾き、乾くのも早いですよね。
キューティクルを守ることは髪質を劣化させない第一条件です。残念ながら、いったん剥がれ落ちたり、損傷したキューティクルは二度と元には戻りません。髪自体は自己修復、再生は出来ないのです。
キューティクルを守るには、
・シャンプー中、髪を摩擦しない。泡が汚れを吸着するので毛髪自体をゴシゴシ洗う必要はありません。
・シャンプー後、タオルドライも髪をゴシゴシタオルでこすらない。ポンポンと抑えるようにして水分を取りましょう。ドライヤーで頭皮から乾かしましょう。自然乾燥、無理やりのブラッシングもNGです。
・洗浄力の強すぎるシャンプーは出来れば避けましょう。毛髪内部のタンパク質を変性させるものもあります。
・できるだけ紫外線を予防しましょう。
・カラー、パーマなど化学処理を繰り返す場合はダメージを最小限に抑える薬剤を使用している美容室を選びましょう。行きつけの美容室に相談しましょう。
10年先も強くしなやかな髪を・・・