プレ更年期、更年期頃は女性ホルモンの減少により、男性ホルモンが優位になります。
当然、ニオイもそれまでとは違う構成になります。
さて、頭皮は顔の面積の2.5~3倍、皮脂腺の数も2.5~3倍あるので皮脂臭のニオイもそれなりに増えます。しかも更年期のホットフラッシュは首から上に集中するため、耳の後ろから襟足にかけてもニオイを発しやすくなりますよね。
毎日シャンプーしても頭皮のにおいが気になるなら、まず確かめてほしいのはシャンプーの洗浄成分。
主要洗浄成分がサルフェート(硫酸系界面活性剤)の場合は、その強力な脱脂力のため、ますます皮脂分泌が多くなります。
ご存知のように皮脂は奪取すればするほどうるおいをも喪失するため、身体自体が不足したうるおいを皮脂でカバーしようとしてますます皮脂分泌が活発になります。
その結果、頭皮はべたつくけど、髪はパサつく・・・ということになります。
次にシャンプーの仕方です。
「シャンプー」=「洗髪」となりますが、実際は「頭皮の洗浄」です。
・頭皮をしっかり予洗いしましょう。予洗いの際、頭皮にお湯が届いていますか。指を軽く開き頭皮に沿わせ、シャワーからのお湯を手のひらに溜める様にして頭皮に軽くパッティングするイメージです。頭皮全体の毛穴の老廃物をお湯の圧力でで浮かせましょう。
・十分に予洗いすると、水溶性の汚れはほとんど落ちます。残った油性の汚れやタンパク汚れをシャンプーで落としましょう。
・シャンプー剤を手のひらにとり、少しあわ立つ程度に両手で軽くなじませます。
頭皮全体にシャンプー剤をなじませたら生え際から頭頂部に向かってクルクルとやさしくマッサージするように泡立てていきましょう。全体になじませ終わったら泡を頭皮に密着させるように頭部全体を軽く押えましょう。特に耳の後ろはしっかりと。
泡を頭皮に密着させると毛穴まで洗浄剤が浸透し、汚れが浮きやすくなります。
もう一度、生え際から頭頂部に向かってマッサージするように頭皮をやさしく洗い上げます。
サルフェートフリーのシャンプー剤をご使用でしたら、そのまま5分前後放置すると泡パックで無理なく汚れを浮き上がらせます。その間、身体を洗うと時短に。
・予洗いと同じ要領で頭皮を十分にすすぎましょう。すすぎでシャンプー剤がきれいに落ちていくと髪の根元がキュッとします。頭皮から落ちてくるすすぎ湯が濁らなくなるまですすぎましょう。ヌルツキが残っていると頭皮トラブルになりかねません。
・シャンプー後は頭皮、髪の根元からドライヤーで乾かしてください。自然乾燥はニオイ、かゆみ、雑菌の繁殖の原因になります。
長くなりました、ニオイ対策としては髪より頭皮を洗うというイメージです。頭皮に泡を密着させてマッサージ、すすぎは十分に・・・これだけでも意識していただければと。