紫外線を浴びると、肌は毛細血管や細胞など角質層の下にあるものを紫外線から守るという素晴らしい能力を持っています。
それがメラノサイトです。天然のUVカット剤です。
メラノサイトは紫外線を感知すると角質層の下にある細胞などを紫外線から守るため黒いカーテンで細胞を覆うように生成されます。メラニンです。
紫外線を浴びる時間が長くなるほど、このカーテンは黒色が強くなり表皮の一番下にある基底層に定着してしまいます。
そして3~5年かけてゆっくりとですが肌の新陳代謝(ターンオーバー)で確実に角層に上がってきます。
この3~5年の間にも紫外線を浴びますから、メラニンはますます濃く、大きくなっていき目視できるようになります。それがシミです。
メラノサイトは細胞を守るために働くのでありがたいのですが、定着すると厄介ですね。
それを軽減するためにUVクリームなどが必要となってきたのです。日本に紫外線予防化粧品ができたのは1920年代、大正時代です。西洋文化が広まり始め、日本の女性も海水浴というレジャーを楽しむようになったころです。
紫外線ダメージから自ら守るための肌の能力+お手持ちのUVクリームなどで健康な肌を維持しましょう。
シミは出来てから対処するよりもできないようにケアするほうが楽でコスパもいいのです。